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2010年5月 3日 (月)

海外ドラマ: ザ・ソプラノズ

ザ・ソプラノズ――哀愁のマフィア」。6シーズンを経てついに最終回。悲しいラストだった。もう次はないのかと思うと、とても寂しい気持ちになる。

組織内での昇進は、いいことばかりではなくて、結構重い責任と苦悩がつきまとう。そのことを丁寧に、しかも面白く描写していたのが好きだった。マフィアのボスなんて好き勝手ができるようなイメージとはうらはらに、実はとっても頭が痛い中間管理職。血気にはやる若い部下をコントロールできなかった日には、泣く泣く痛い出費に耐えて、お金で解決せざるをえない。判断次第では、部下の命が失われることもある。そして信頼できる部下が減れば、ボスといえども力は弱まってしまう。また若者は若者で、若いうちに人より早く昇進すると、義務の大きさに押しつぶされそうになったり、妬みに起因するトラブルが増えたり。

その他にも、男社会で生きる男性の苦悩が描かれている所にも味わいがあった。男社会で仕事をしていれば、妻子に話せないこともいろいろと積もっていく。妻が仕事を始めて生き生きと楽しそうにするのは良いが、自分の仕事中心生活に差し支えるなら許せない。「大して子供に興味はないが、立派に育ってくれないと困る」という気持ちを見透かされるせいか、子供はまったく言うことを聞かない(部下と違って)。高価な贈り物で妻の機嫌をとっても、家庭を顧みない生活が続けば、妻の上機嫌は一時的なもので終わってしまう無意味さ。挙げ句に、家庭の緊急事態での時間をとられたことは、男社会では「"Family Shit"のせいで遅れてしまった」なんて言い方になる。

味があるドラマだったのに、もう終わりとはちょっと残念。ため息。でも6シーズンだから、長く頑張った方かな。製作にたずさわった皆様お疲れさまでした。